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「余所者視点」のグローバル教育

スタートアップJr.事務局の長竹です。

先回のブログで、シビックプライドについて触れさせていただきましたが、地域おこしに必要な視点としてよく挙げられるのが「余所者、若者、馬鹿者」という3つのキーワードです。

要するに

①当の地域に住む者ではない外部からの視点

②若者の自由で柔軟な発想

③常識にとらわれない(いい意味でcrazyな)発想

ということです。

そこで今回はこれに倣い「余所者視点のグローバル教育」というテーマで、日本の中学校・高校におけるグローバル教育について、個人的に思うところを述べさせていただきます。

文部科学省が<国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高校段階から育成する>ことを目的としたスーパーグローバルハイスクール制度を開始して丸6年、その影響もあると思いますが、高校卒業後に海外の大学を目指す生徒が増加傾向になってきているようです(コロナ禍が今後どう影響するかはわかりませんが…)。

あらためて私立中学、高校のグローバル教育の取り組み内容を検索してみると、国際バカロレアの認定なども増えてきているようではありますが、

・英語教育の充実

・交換留学など海外校との連携

・第二外国語の学習

といった類が多く見受けられます。

もちろん、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを目指すとなれば、まずは語学を習得していないことには如何ともし難いため、何より優先されるべきものであることは自明の理ですが、一方でそれだけでいいのだろうかという疑問も覚えます。もし、それらの他に学ぶべきものは何かと問われれば、個人的には宗教と地政学を挙げます。

宗教と言っても、もちろん特定の宗教の教えを学ぶというようなことではなく、「現代社会の中で宗教がどう世界の政治や経済に影響しているのかを識る」ということです。

なぜなら、その理解なしに世界で起きている様々な事象を深く洞察することは難しいと思うからです。

例えば、アメリカの建国から経済的繁栄、そして現在の分断に至るまですべて宗教が起因していますし、中国のチベット自治区や新疆ウイグル自治区をはじめとする様々な人権問題も根底にはそれが絡んでいます。

ヨーロッパも当然ながら単純な一枚岩ではなく、東西、また南北でキリスト教の宗派が異なりますが、そこから生じる国民性の違いは、政治や経済にも影響を及ぼします。かようにグローバル・リーダー育成以前の問題として、国際社会の正しい理解、国際情勢の把握、またダイバーシティの観点からも最低限の基礎的な知識は得ておくべきではないかと考えます。

加えて、今までの論点から若干逸れますが、国際的に活躍するグローバル・リーダーともなれば、有識者との会話に美術・芸術の話は教養として欠かせないものになってくると思われます。その際に、宗教や宗教観をバックボーンとした中世の西洋絵画(そもそもキリスト教を伝える「メディア」としての本来的機能を有している)などの作品を正しく読み解き、理解するためにも基礎的な知識は必要不可欠なのではないでしょうか。

地政学に関しても、どっぷりと学ぶということではなく、その学術的視点や思考法を基に、俯瞰して世界を捉えるマクロ視点を身につけることが重要だと思います。とどのつまり、それがグローバル・リーダーにとって欠かせない資質だからです。

充実した英語教育や海外への留学を基軸としながら、わずかな時間でもそのような学びを採り入れていくことが、真のグローバル・リーダーの輩出につながるのではないかと余所者としては考える次第です。

スタートアップJr.事務局 長竹直哉

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ジャニーズJr.出身の方は、なぜ社会で活躍の幅が広いのか?

こんにちは!

スタートアップJr.事務局の竹内です。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

今日のテーマは、「ジャニーズJr.出身の方は、なぜ社会で活躍の幅が広いのか?」というテーマです。

私たちは、「社会で活きる」学びをオンライン講座や、レモネード販売体験を通した機会をご提供させていただいています。

社会で活躍されている方の秘密はとても気になります。そこでジャニーズJr.出身の方の活躍される秘密を探るべく、調べてみました!

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▼「ジャニーズJr.」出身の方はとにかく活躍の場が広い!

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「ジャニーズJr.」

と聞いて、「ジャニーズJr.」で誰も思い浮かばない人はいないのではないでしょうか?

KinKi Kids、関ジャニ、V6、TOKIO、NEWS、KAT-TUN、少年隊、元SMAPの方など1週間生活する中で、彼らの姿をTVやネットニュースやYoutubeなどで見ない日はないと思います。

ジャニーズJr.出身の方は、社会で活躍の幅がとにかく広いです。Liveだけでなく、ドラマ、映画、バラエティ、NEWS番組のTV番組や、WEB、動画、イベントの世界で彼らは様々な媒体で活躍をしています。(私は関西出身ということもあり、特にKinKi Kidsさんが好きです!)

「金田一少年の事件簿」、「木更津キャッツアイ」、「学校へいこう!」を見て育ち、今はほとんど見なくなりましたが、ポータブルMDに録音した「硝子の少年」「言葉より大切なモノ」を聴きながら、自転車で学校へ通っていたことを思い出します。

最近のTV番組では、A.B.C-Zのメンバー・河合郁人さんの物真似ダンスも本当に上手で面白く、歌以外にもダンスで多くのファンに支持されています。

ジャニーズJr.出身の皆さんは、アイドルグループとして、ビジュアルの良さと歌の上手さで多くのファンがいますし、ファンとまではいかないものの、好意的な印象をもたれる方も多いと思います。

そんなジャニーズJr.出身の皆さんは、なぜ、ドラマ、映画、バラエティなどでも活躍できるのか?

その秘密はどうやら「ダンス」に関係があるそうです。

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▼「ダンス」の練習が活躍の場を広げる能力になっている!

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ジャニーズJr.の方は、年齢が若い方は小学校2年生くらいから入所されて、そこでとにかくダンスを練習されるようです。

ダンスで、音を聴き、身体の使い方、見せ方、表現力を学ばれるとのこと。

このリズム感が、表現の仕方や、コミュニケーションの間であったり、立ち振る舞いを掴む秘訣だそうです。

そして実戦の機会(TVの音楽番組やLive)などでも、先輩の後ろでダンスを踊り、人前で表現をして視聴者の方の感動を生んでいます。

このシンプルに「ダンスの練習」を行うこと。

「実践の場」で社会で表現をすること。

これが最初のジャニーズJr.の皆さんがされている努力と時間投資のようです。

昨今は小学校、中学校でもダンスは必修科目となっています。文部科学省の学習指導要領では、「リズムの特徴をとらえ、変化のある動きを組み合わせて、リズムに乗って全身で踊ること」が目標であるとされています。

流行のJPOPの楽曲やヒップホップ、学生の関心度の高い曲を活用したりして、生徒たちは楽しく踊ることを知る機会にもると思います。リズム感を養って、表現力や、良き体験の機会になっていることと思います。

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▼スタートアップJr.「社会で活きる」能力の秘訣は「コミュニケーション」にあり!

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私たちが提供する目指すサービスのゴールは「社会で活躍できること」と定義しております。

社会で活躍するために最も重要な能力は「コミュニケーション」だと思っています。

コミュニケーションは、話す、聞くだけでなく、多様な価値観を尊重したり、相手がどう思っているかを考えたりします。営業や、イベント集客、面接などのシーンから、文字を打ったり、相手に理解をしていただくためにロジカルシンキングを活用したり、初めてあった人と信頼関係を築いたり、その幅は広く、生きていく上で他人との円滑なコミュニケーションは欠かせないものです。

スタートアップJr.Live講座では、知識を学ぶ時間、考える時間、コミュニケーションする時間の3つの時間が40分に凝縮されています。

Zoomの<ブレイクアウトルーム>では、チームに分かれて日本全国、ときには海外の初めて会う同年代の子どもたちとコミュニケーションをとります。うまく話せるかなという緊張感もあると思いますし、1回1回のコミュニケーションの体験が、コミュニケーション力を育んでいきます。

DX、AI、5Gなど新しい社会の変化はありますが、そのようなテクノロジーが進めば進むほど「コミュニケーション」の必要性また高まってくると思います。

小学生、中学生の時から、「社会で活きる力」コミュニケーションを練習して、社会で活躍できる社会人になっていただければ嬉しい限りです。

お読みいただきありがとうございました。

出典:太田省一著「ジャニーズの正体」

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大学生就活の観点から考える、小中学生でやっておいてほしいこと

株式会社バリューズフュージョンの羽田と申します。

スタートアップJrでのガイドや、一年に一度の大会、スタートアップJrアワードのプロデューサーを務めています。

私は前職のマイナビ時代、高校生や大学生のキャリア教育事業の立ち上げ責任者を担当していました。また複数の大学の講師業や大手メディアでのコラム連載、政府の政策提言委員なども経験してきました。現在はマイナビを退社して起業し、学生や社会人向けの複数のキャリア関連の事業、プロダクト開発に関わっています。

そしてこのバリューズフュージョンでは、小中学生向けのキャリア教育サービスの事業開発に関わっています。

これまでの経験から、私は多くの大学生の就職活動や企業の新卒採用に関わってきました。そんな立場から、なぜ私が小中学生向けのスタートアップJrに関わっているかをお伝えいたします。

■社会の仕組みと求められる人材像が変わった

ここで今更私が述べるまでもなく、社会で求められる人材像が変わっています。簡単に言ってしまうと「自ら動いて答えのない問いに取り組める人」「デジタルを使ったソリューションが生み出せる人」。企業が特に求めているのはこの2点です。

この二つは、学校の試験勉強のように対策をしてなんとかなるものではありません。普段の日常生活から当たり前のようにこなして身に染み付いた思考・行動パターンになっていなければなりません。そしてそれにはある程度長い時間が必要です。

ただ残念ながら多くの大学生はこれらが苦手です。小学校の頃から答えのある問題の解き方と暗記問題をひたすら詰め込まれてきたからです。そして就職活動になってから初めて社会から求められるものを痛感するー・・・。

毎年こんな学生を見ています。だから、もっと早い小中学生の頃から答えのない問題に考える習慣をつけてほしいと、切に願っています。

もちろん、教育機関も変わろうとはしていますが、さまざまな制約があるのでそのスピード感はビジネス環境のスピード感と全く異なります。また従来の教育が全てダメというわけではなく、頭の使い方や物事の考え方の基礎を固める上で大切なのは間違いありません。

そうなると、「これまでの教育は行いつつさらに別の教育を行う」ということになります。ただでさえ多忙な小中学校の先生方にはこれはきつい話でしょう。

学校ではクラスというコミュニティを生かした教育を行いつつ、民間企業が学校ではサポートできない領域をご支援できればいい。そう考えています。

■自己効力感が低い大学生は本当に多い

そしてもう一つ大きな問題がこれです。人生において新しい環境へのチャレンジや自分の身の丈以上の背伸びをする挑戦はつきものですが、そうした挑戦をする際にベースとなるのは”自己効力感”です。自分を肯定してあげること、自分を信じてあげること、平たく言えば”自信”ですね。

ただ、この自己効力感がない大学生が本当に多い。彼彼女たちは自己評価が低く、自分が何かをできるとは思っていません。なので、未知なるものに対する挑戦(それがどんなにハードルが低いものでも)に一歩踏み出そうとはしませんし、言われたことはこなせるけれど何かに当事者を感じて取り組むことがありません。

そして前述した通り社会で求められる人材像が変わってしまった今、そうした学生は就活以降のキャリアで苦労することが多いのです。

ではなぜ自己効力感が低いのか。それは「何かを乗り越えた経験がないから」です。なんでもいいので自分なりに何かを乗り越えた原体験を持っている人は、何か壁にぶつかってもなんとか乗り越えていけるものです。しかしその原体験がないと壁を乗り越えることすらしない。そしてその原体験は早ければ早いほどいい。年齢を重ねるごとに新しい挑戦をするハードルは高くなっていくからです。だから、小中学生から取り組んで欲しいのです。

小中学生の頃に乗り越えた経験があれば、その後の人生でも自走できる馬力がつくはず。人間は誰でも未知なるものは怖いものです。でも一度乗り越えたことがある人なら「なんとかするしかないな」という感覚で最初の一歩を踏み出せるのです。

■難しいことは考えなくていい。楽しく少しずつ学ぼう

私がバリューズフュージョンの事業に可能性を感じるのは、小中学生という人生経験がまだ多くない時期の子供達にキャリア教育を及ぼせるからです。特に小学生は自己効力感の塊。なぜならばそもそもの経験値を持っておらず、面白そうなものにはすぐに飛びつくからです。

幼い頃からビジネス経験を楽しく学ぶことで、小さな自己効力感を与えることができます。そしてその連続で、彼彼女らは大きくなっても自ら壁を乗り越えていくことができるようになるのです。

小難しいことは考えなくていいから、「やってみたらできた」という体験をもっとして欲しい。そんな機会がもっと増えるために、活動をしていきたいと思っています。

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子どもの活きる力と3つのアクション

こんにちは!
スタートアップJr.事務局 佐々木 純子です。

子供たちの「生きる」力を育む。
学校教育での新しい学び方。
学校で学んだことが、明日、そして将来につながるように、
今、子供の学び方が進化しています。

出典:文部科学省新学習要項リーフレット (参考)https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/14/1413516_001_1.pdf

「生きる」力を育むためにできることは?

学校で学んだことを日頃の生活で活用したり、
学校以外の所属(家庭・スポーツチーム・習い事・・など)で得た学びを学校生活で活用したり。子どもにとっての日常の中で起こる体験こそが、「生きる」力の素と言えます。
これらの体験を通して得た気づきを子どもなりに学びとり、活用していける力こそがこれからの子どもたちには必要となるでしょう。

ここで、大切なことは…。

①子どもが本来持っている力を尊重すること。
②子どもの気づきや学び、そして感情を共有する人の存在。

この共有する人とは、親御さまやご家族さまはもちろんのこと、
友人や少しだけ年上の子どもたち、そして、社会で出会った大人たち。

そういった「人」とのコミュニケーションを通して、
感情を育みながら、さらに多くの経験をすることになります。

スタートアップJr.ではこんなことを大切にしています。

学校生活や、習い事、子どもたちの日常生活に役立つ学び。
子どもたちの将来や社会で「活きる」学びを。

①安心して繰り返し練習できる居場所

自己紹介をする
自分の考えや気づきを発言する。
友だちの話を聞く。

こういった、発言をする話を聞くことを習慣的に練習できる居場所。初めて会った人と話すことは、緊張するものです。
ですが、自己紹介などの話し方には、ある程度の型があります。
その型を作り、実際に話してみる。
型ができれば、繰り返し話すことで、自己紹介の基本の型が身に付きます。
この繰り返しを、気軽に習慣的に練習や体験ができる居場所を持つことが、子どもに本来備わっている活きる力を引き出す1歩に繋がります。
子どもにとって安心して、練習や体験できるコミュニティを持つことは、社会と繋がる体験となり、意味のある居場所といえます。

②「はじめの1歩」その景色を見る体験

話してみたいような話したくないような。1番は緊張するけど・・。でも、話せなかったら話したくなるし・・。
そう思いながらも、話せた時ちょっと嬉しい!(笑顔)

Live講座のワークの時によくある子どもたちの様子です。安心できる居場所があるなら、先ずはその場に立ってみる。
その見えている景色や身体で感じている感覚を重視する。

野球で例えるならバッターボックスに立ってみる。
サッカーならピッチに立ってみる。

その場に立って感じる感覚や視座。
そうやって、その場を肌感覚で体験することに意味があります。

スタートアップJr.Live講座では、コミュニケーションを中心とした、話す、自分の考えを伝える「はじめの一歩」の場作りをオンラインワークを通して、子どもたちにその機会を提供しています。

③フィードバックコミュニケーション

Live講座を通して学んだ知識と気づきを次の行動に繋げていく。

今日は、どんなことを学んだか、どんな気づきがあったか。
もっと知りたいなと思ったこと。

講座終了後には、子どもたちには、こんな気持ちが生まれます。

この気持ちを話すことで、情報をアウトプットし、より深い理解に繋がっていきます。


学びのストックで終わらずに。自分で自分のために活用できる行動へ繋がっていくことを期待します。

そこには、子どもの気づきや感情を次のようなポイントにも気にかけコミュニケーションできるといいです。

1<感覚的コミュニケーション>
・感覚 ドキドキ
・感情 嬉しい!
・気づき
・得た情報をきっかけとした内省的な深掘

感覚的な気持ちを話す時には、上手く言語化できないことも多いです。
嬉しかった!面白かった!楽しかった!・・こんな一言で終わることもあるでしょう。
それは、自然なことであるため、その感覚を共感性を持って聞いていきたいと思います。

2<論理的コミュニケーション>

・なぜそう思ったのか、〇〇だから。
・〇〇であれば、〇〇である可能性があるから。
・仮説としてBが成功するためにはAを検証する必要がある。

次に、学んだ知識のアウトプットとして、
なぜそう考えたのか?なぜそう思ったのか?

こんなコミュニケーションを通して、学びを継続させていきながら、自己の思考に基づいた次の行動に結びつくといいです。
自らが、見つけた疑問やもっと知りたいと思ったことを調べたりする。そういった習慣化と粘り強い継続性が生まれることも
スタートアップJr.講座では期待しLive 講座を開催しています!

最後まで、お目通しいただきありがとうございます!

佐々木 純子

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プレゼンテーション教育を通じてシビックプライドの醸成を。

バリューズフュージョン スタートアップJr.事務局の長竹です。当社では、小中学生の子どもたちに向けた体験型キャリア教育事業を通じて、生まれた環境や地域、家庭の経済的な理由に関係なく、子どもたちが自身のキャリア構築の可能性を拡げられる事業を展開しています。

このような事業に絡み、昨今、自治体の関係者さまからお問い合わせをいただくことも増えてきましたので、今回は子どものプレゼンテーション教育と自治体の「シビックプライド(Civic Pride)」すなわち、都市や町に対する市民の誇りとの関係について述べさせていただきます。

シビックプライドは郷土愛にも似た概念ですが、単に故郷や地元に対する愛着ということだけではなく、市民が主体性を持って、「自分たちの町をより良い場所にするために、より良い未来をつくるために関わっている」という当事者意識を伴ったものである点が大きな特徴です。シビックプライドという「自負心」を持った市民は、町づくりや地域コミュニティづくりなどへの積極的な参加が期待されるため、財政難や人材不足といった問題を抱える全国の自治体にとっても関心の高いテーマです。地域創生や地域ブランドの創出、関係人口とも密接に関連し、当然ながら町の活気にも直結してくるため、シビックプライドをいかに醸成していくかが喫緊の課題となっている自治体も多いようです。以上のようなことからも<シビックプライドの醸成>は決して大人だけの問題ではなく、子どもたちにも影響してくるということがご理解いただけるかと思います。

今は小中学生の子どもたちも成長し、やがては地域を担っていく存在となります。進学や就職でいっときはその地域を離れる子どももいるかもしれませんが、数年後に戻ってくる場合もあるでしょう。その時点で彼らの中に、シビックプライドに通じる心情が育まれているかどうかは、地域の発展を中長期的な視点でとらえた場合にとても重要と思われます。

そこで有用だと考えるのが、子どもたちのプレゼンテーション教育を通じたシビックプライドの醸成です。小中学生へのプレゼンテーション教育自体は昨今、特に珍しいことではなく全国で行われていると思いますが、それに付随して、「自分たちが住む町をさらに発展させるためには」あるいは「自分たちが住む町の課題や問題を解決するためには」といったテーマを投げかけた上でプレゼンテーションしてもらうというものです。

このようなテーマを投げかけることで、子どもたちは自分が認知している町の姿やイメージとは別の側面を学ぶことになり、かつ自分が住む町をより主体的にとらえるようになります。これは言わば、「地域行政参加の第一歩」にもなり得るのではないでしょうか。実際に、私が群馬県の大泉町で関わったワークショップの事例として次のようなケースがありました。

大泉町は人口約4万2千人のうち19%が外国人住民(令和2年11月末現在)で、ブラジルをはじめ46ヶ国もの国籍の住民が暮らす全国有数のダイバーシティ先進エリアです。当社では、大泉町の教育及び社会課題解決の施策として、同町と連携、同町在住のブラジル人学校の中高生に対し、プレゼンテーション教育のワークショップを実施しました。当日は45名が参加、ポルトガル語通訳も交えて、型にはまらず柔軟なアイデアをアウトプットしてもらうためのクリエイティブ発想の講義とプレゼンテーションの講義をした後、8グループに分かれて「大泉町を活性化させるアイデア」をプレゼンテーションしてもらいました。

当日の実施風景(2019年11月)

当初は、なぜこんなことを行うのか納得し兼ね、斜に構えたような態度の生徒も見受けられましたが、グループに別れて皆で議論していく中で、ポルトガル語を理解できない私にも、場の雰囲気が変わり濃密な空気感が生まれてくる印象を持ちました。

プレゼンテーションでは、多様な国籍の市民が気軽に集えるイベントの開催や、町のシンボルとなるようなイルミネーションの設置、また自動ゴミ収集ロボット(ゴミを出す曜日や分別方法が複雑な日本の制度は、外国人にとって理解しにくく、トラブルになる要因の一つ)など、様々なアイデアが披露されました。ここで重要なことは、このプレゼンテーションから彼らが抱えている特有の悩みや同町に対する思いが浮き彫りとなり、リアルな意見を集約する「新しい形の広聴会」的な側面が生じたということです。さらに大切なことはアイデアの表層的な面だけにとらわれず、なぜそのようなアイデアが出てきたのか、その背景にも思いをめぐらせることで、当該地域の課題解決の糸口も見えてきます。先のアイデアを帰納法的に分析すれば、在日ブラジル人の若者たちは地域における一体感やまとまりを希求しているのではないかと推測されます。

大泉町を活性化させるためのアイデアをプレゼンテーション

このように、自分たちが住む町を活性化するアイデアをグループで考えてプレゼンテーションするというプロセスは、図らずも彼ら在日ブラジル人の若者が抱えている問題意識を客観的に議論し合い、いかに住みよい町にしていくかということを<自分ごと>として捉えてもらう良い機会となりました。彼らは行政や町づくりに参画するような機会はおそらくなかったのではないかと想豫するのですが、その「思い」あるいは「悩み」をプレゼンテーションという形で発露し、友人同志や学校の先生、さらには町役場の職員も含めて共有できたことは、当該地域への帰属欲求を満たす意味でも少なからぬ役割を果たし得たことでしょう。

学校の先生によるレビュー
ワークショップ終了後は生徒同士で抱き合う姿も

そのような観点から、この手法は在日外国人からリアルな意見を汲み上げつつ、町づくりへの当事者意識を高めてもらうアプローチになり得るかもしれないと痛感しました。私はこれまでマーケティングリサーチの作業にも多く関わってきましたが、グループインタビューの席上においても、建設的な議論が交わされ、ラポール(心理学用語で「信頼関係」や「心が通い合う関係」のこと)が形成された感がある場合には、全くの初対面で集まった参加者同士であっても「提示されたテーマに対する議論をきっかけに」打ち解け合う場面を度々見てきました。
大泉町のケースは在日外国人の子どもたちを対象としたものでしたが、外国人、日本人に関わらず、この手法は自治体においてシビックプライドを醸成していく上での良い動機付けになると考えています。ご関心がありましたら、お気軽にご連絡ください。

スタートアップJr.事務局 長竹直哉

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「自分の価値観と社会の価値観」が融合できる未来を創っていきたい

こんにちは!スタートアップJr.事務局の竹内です。

小学生・中学生の「社会で活きる」学びオンラインLive講座「スタートアップJr.」にご関心を持って頂きありがとうございます。

私たちバリューズフュージョンは、他にもリアルのサービスで、小学生のビジネス体験「いいね!レモネード」や小学生・中学生の社会課題解決プレゼン大会「スタートアップJr.アワード」を主宰しています。

体験型キャリア教育事業を通じて、子どもの生まれた環境や地域、家庭の経済的な理由に関係なく、全ての子どもたちが自身のキャリアの可能性を拡げるフェアな機会を創造していくために事業を推進させていただいています。

「スタートアップJr.」が生まれた想いはこちらのURLからご覧いただければ嬉しく思います。

「スタートアップJr.」サービスへの想い

https://startupjr.jp/page/about

今日は【自分と社会の価値観が融合できる未来をつくっていきたい】という私自身が感じる想いを書かせていただきます。

■「自分の価値観を大事にしていく文化」は日本国内に根付いてきている

2014年頃から、Youtubeの広告コピーで【好きなことで生きていく】というメッセージが発信されるようになりました。

これは自分の好きなこと(得意なこと)を活かして生きていく、そんな「個人の価値観」を大事に捉える機運を醸成するきっかけになったと思います。

私個人の意見としては「自分の価値観」を大切に生きるということはとてもポジティブで素晴らしいことだと思います。

2021年時点で、小学生がなりたい職業ランキング「ユーチューバー」は男子2位、女子4位という結果になっているのも「自分の価値観」を大切にして、発信していく人々が増加したからだと思います。

【小学生がなりたい職業ランキング「ユーチューバー」は男子2位、女子4位】

https://news.yahoo.co.jp/articles/b55e81e32f5f5a03f5b96e6121565594e586d8e2

小学生たちは、「好きなことで生きていく」という、ユーチューバーのその姿に憧れを抱き始めているのではないかと感じます。

■「社会の価値観」は日々とてつもないスピードで変化している

続いて「社会の価値観」について考えてみると、2030年までに17個の社会課題を解決を目指すSDGsに関する話題や、2050年までにC02排出量を実質ゼロにするといった報道を新聞やTVで見ない日はないくらい、それらの情報を目にする機会が増えています。

他にも新型コロナウイルス感染症の対策が拍車をかけ、非対面接触を重んじるDX社会(デジタルトランスフォーメーション)、5Gで加速度的にIOT「Internet of Things(モノのインターネット)」、ICT「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の精度が増したり、宇宙へのアクセスが身近になったりと、急速な社会変化の流れが世界レベルで巻き起こっています。

スマートフォンやSNSの普及により、誰でも簡単に同じ時間軸で、世界中の情報へアクセスできるようにもなりました。「社会の価値観」は、時代によって日々どんどん変化をしていきます。

■「社会の価値観」を意識し始めたのは大学3年生の就活時

そんな「社会の価値観」を私 (1988年生まれ) 自身が意識し始めたのは、大学3年生(就活時2009年)頃からでした。(大学の授業でも情報をキャッチできていたものの、自分ごとではなかったのは反省・・)

私自身が本格的に意識しはじめたのは大学3年生の就活が始まり、いよいよ【働く社会人】になるという切羽詰まったタイミング。それまではバイトに明け暮れ、働く楽しさは感じていたものの、社会の価値観やその仕組みなどについては全く理解できていませんでした。

それから10数年を経た今、社会人として働き出してから、ようやく「社会の価値観」の輪郭が捉え始めることができた思いです。そして、日々事業を営ませていただく中で、「社会の価値観」には変化するもの、変化しないものがあると感じております。

■変化しない「社会の価値観」も存在する

変化する社会の価値観は、上記のような社会課題の解決やDX、5Gなどテクノロジーの領域を中心に、時代ごとの重要事項や課題を基に変化していきます。この変化の流れを止めることはできず、できる限り予測をして、キャッチしていくことが大切だと思います。

その反面、「変化しない社会の価値観」というのも存在します。

隣人を思いやる、環境や社会を大切にする、法律を守る、国籍や障害の有無に関係なく平等に接する、このような社会共通の倫理観をベースとして、資本主義経済システムが成立する限り、大きな変化は生じないのではないでしょうか。このような変化しない「社会の価値観」も早めに知っておくことで、人生の選択肢も変わってくると思います。

「自分の価値観」が大切になってきた今、「社会の価値観」も早くから知っておくことが変化の激しい時代を生きる私たち、そして何より未来を生きるお子さまにとって重要だと感じています。

「社会の価値観」を知っているか否かで、人生の豊かさは変わってくるのです。

■自分と社会の価値観が融合できる未来を創っていきたい

私たちのサービスは、まだまだ相対的ニーズ(一部の方が支持をするもの)で絶対的ニーズ(なくてはならないもの)ではないと思います。

まだまだ日本国内では学歴が重視されていますが、そのような環境下で「社会の価値観を知り、社会で活きる学びを育む文化」を醸成してことは、私たちが社会の中で事業を推進させていただく重要な意義があると感じており、小学生・中学生の皆さま一人ひとりに、社会の仕組みや仕事、ビジネスに触れる機会をつくっていきたいと考えています。

子どもたちが【自分の価値観と社会の価値観が融合できる】そんな未来を創ることが私たちの使命です。

社名のバリューズフュージョンも「自分と社会の価値観が融合できる未来を創っていきたい」という、そんな想いで名付けました。

Values(価値観)

Fusion(融合)

学校の学びや習い事に加え、「社会の価値観」を知り、学ぶ機会もプラスしていただくことで【自分の価値観と社会の価値観が融合できる未来】を皆さまととも創造していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。